決められたルールをやたらと守りたがる人がいる。
倫理的な面や安全面において、問題が生じない場合は特にルールを重視しない私にとっては理解しがたい人種である。
(まあ、向こうも私のことを「いい加減な人間だ」と思っているだろうことくらいはさすがに予想がつくが。)
そういう人とは職場で出会い、衝突することが多い。
プライベートな関係なら、ぶつかる前に避ければいいだけだ。
彼らは「ルールを守っていれば、問題ない」と思っているようなのだ。
つまり、日々はいつも同じように過ぎて行き、同じようなトラブルしか起こらないと思っているようなのである。
だからこそ、数値や決まりにそって、やるべきことをこなすことだけに注力するのだろう。
彼らの気持ちの根底には「認められたい」「バカにされたくない」「怒られたくない」がある。
もし、何か起こったとしても「だって、ちゃんとやったもん」と言い訳が出来るようにしてあるのだ。
もちろん、「言い訳」は自らの上司にするのだ。
ある種、平和な世界が前提になっているため、彼らはルールを守ることを最優先として、それを守れない者を見下し、吊し上げるのである。
「想定内」の中でベストを尽くして、完璧にこなすというのが、彼らの「仕事」なのだ。
彼らは自分たちが常に「守られている」前提で、過ごしている感じがする。
きちんとした組織に属していれば、そうやって働くことは悪くないだろう。
しかし、彼らは「想定外」に弱いのではないかと、私は感じている。
つまり「言い訳」をする相手がいないような出来事が起こった時にどうするか?ということを考えていないように思えるのだ。
彼らの秩序が乱れた瞬間、彼らは物差しを失って、全てを投げ捨てて擦りつけて逃げ出すのではないか、という気がする。
それを所謂、「平和ボケ」と言うのだろう。
まあ、私みたいな人間が指摘したところで、人生を順調に生きてきた「まとも」な人々には何も伝わらない。
それは、仕方のないことだけれど、虚しくも感じる。
今日はこんなところだ。
では、また。